97/12/16

パブリックフットパス
PUBLIC FOOTPATH
楽しい寄り道

■パブリックフットパスとは?■

イギリスの、特に地方を旅行していると、『Public Footpath』と書かれた小さな看板に出会うことがあります。「公共遊歩道」とでもいうか、要するに歩行者専用の通路です。
矢印に誘われて足を踏み入れると、その道は山の中へ通じていたり、牧場の真ん中を通っていたり。とにかく自動車の通る舗装された道を少し離れるだけで、自然を満喫できます。

コースによっては、自動車の走る道路を歩くより、うんと近道だったりします。インフォメーションセンターに行くと、その土地のパブリックフットパスを載せたパンフレットや地図(有料のときも)が置いてあることもあるので、それを見ながら歩くのもいいですね。

パブリックフットパスの入口と看板 ヴィンドランダ近郊

■パブリックフットパスのマナー■

さて、このパブリックフットパスですが、実は私有地の中を通っていることが多いようです。本当は個人の土地なんだけど、歩く人は誰でも通っていいですよ、という実に寛大な精神の表れなのです。ですから、利用する側も、いくつか守らなければならないマナーがあります。

道から外れないパブリックフットパスが牧場の中を通っている場合、道から外れて歩き回ると、ヒツジやウシ達の餌である牧草を荒らしてしまうことになります。
ゲートは元どおりに牧場と牧場の間にはゲートがあることがあります。バネ式になっていてきちんと閉まるものもありますが、中にはかんぬきや掛け金でひっかけるだけのものも。通らせてもらったら必ず閉めましょう。ヒツジ達が逃げ出したら大変です。
すれ違うときは挨拶をハイキングの心得みたいですが、誰もいないフットパスで他の人に会うのはお互いに少し怖いもの。「ハロー」と言うだけでも全然違います。

そして最後に、自分の行動には責任を持って、迷子にならないように慎重に。
もちろん足もとは歩きやすい靴で。

牧場の中を通る ニア・ソーリー近郊

■おまけ■

パブリックフットパスを歩いたときの写真があります。
興味のある方は、どうぞ。

★パブリックフットパス写真集★

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